お知らせ

2019.04.09

【NICO Student’s Voice】16歳・フィリピンルーツ(近畿地方より受講)

近畿地方からNICOプロジェクト(以下、NICO)を通して日本語等を学んだSさんに、受講の感想を聞きました。

Sさんは2019年1月からNICOを受講し、3月の高校入試に見事合格。4月から、新たな高校生活を送っています。

 

インタビューを1分あまりでまとめた動画です。ご覧ください。

 

 

 

 

以下、インタビュー全体の書き起こしです。

 

新しい高校生活

インタビュアー(以下、I) この春、高校に行くんですよね。

Sさん(以下、S) はい。

 

I どんな気持ちですか?

S 緊張してますよ(笑)。

 

I 学校には同じフィリピンルーツの生徒はいますか?

S はい。少しですけど。

 

I もうその人たちに会いましたか?

S まだです。

 

I 他にも外国にルーツをもつ生徒はいますか?

S 入試のときに一人会いました。ブラジル人です。でも彼は日本で中学校を卒業したので、日本語がすごく上手でした。

 

I 彼と話しましたか?

S はい。

 

I 日本語で?

S いや、英語で(笑)。でも最初に名前を聞くときだけ、日本語で話しましたよ。

 

I 彼は英語を話せるんですか?

S ちょっと。

 

 

NICOについてどう感じたか

I NICOを通して学んでいたとき、どう感じましたか?オンラインで勉強するのは初めてですか?

S はい、初めてでした。最初は緊張しました。

 

I どうして?

S 日本語の話し方がわからなかったからです。でも、勉強したいと思いました。NICOの受講を始めたとき、外国人のクラスメートに出会えたのは嬉しかったです。私や(一緒に受講した)姉にとって、最初は言葉の壁があって大変でした。でも日本語を学ぶには時間がかかりますよね。

 

I 先生やクラスメートと画面越しに出会うのはどんな感じでしたか?

S 最初はぎこちなかったですね。でもしばらく続けていたら、自然に感じるようになりました。

オンラインで勉強し始めた当初は、自分がそこに属していないような感覚でした。でも時間が経つにつれて、自分はNICOに所属していると感じられるようになってきました。

 

I 授業中にクラスメートと話しましたか?

S あんまり(笑)。でも、(会話練習などの)アクティビティがあるときは話しました。

 

 

高校でやりたいこと

I 高校では何をしたいですか?

S 勉強ですね。あとは友達作りと、バスケットボールがしたいです。

 

I フィリピンでもバスケットボールをしていたんですか?

S はい。大学で。私たちは選手権で何度も優勝しました。

私は、母が来てほしいと言ったので日本に来ました。だから私は、母と父を助けることができるように一生懸命勉強したいんです。両親は日本語がちょっとしか分からないので。

 

I ご両親はどんなお仕事をなさっているんですか?

S 二人とも工場で夜勤をしています。大変な仕事だと思いますよ。

 

 

彼の夢

I  将来の夢はありますか?

S はい、夢は警察官になることです。

 

I 日本で?

S どこででも。

 

 

メッセージ

I NICOの受講を検討している人にメッセージをください。

S もし日本語を勉強したいのなら… 日本語を勉強するのは最初は大変ですが、続けていれば分かるようになってきます。私だって、まだ勉強中です。

日本語を学ぶには時間がかかりますよ。ある時パッと急にできるようになるようなものじゃありません。時間がかかるんです。

そして忍耐。「忍耐は美徳なり」と言われている通りですね。